(1)単軸ロボットの構造
単軸ロボットはスライダとモータ、ボールネジによって構成されています。
ボールネジは、雄ネジと雌ネジの間にボールを挟み込むことで摩擦が少なく回転できるネジのことです。
モータが回転することでボールネジが連動して回転し、ボールネジの回転によりスライダが移動する仕組みです。スライダの位置はモータの回転量によって制御されています。
また、単軸ロボットのようなスライド軸を直交させたものを直交ロボットと呼びます。組み合わせ次第で、多種多様な使い方ができる自由度の高さが直交ロボットの特徴です。
(2)単軸ロボットの主用途は「搬送」
単軸ロボットは、直線的な動きをするため、主にワークの搬送に使われます。組み立て・加工ラインや検査といった多くの工程で使われています。
単軸ロボット単体で使われるというよりは、複数のロボットと組み合わせることで作業の自動化などに貢献していることが大半です。
(3)単軸ロボットとロボシリンダの違いって?
単軸ロボットと似たものとして、ロボシリンダがあります。
ロボシリンダは、シリンダの代わりとして低コストで開発された製品です。構造は非常に似ていますが、ロボシリンダの方が単軸ロボットより小型・軽量物の搬送に特化しています。
シリンダの代わりとして使われるため単軸ロボットのプログラム動作ではなく、シーケンサ出力での動作です。またエアシリンダとは異なり、加速・減速を変更でき、衝撃の軽減も実現しています。
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