ロボットという言葉ができる前の機械
ロボットの起源
ロボットの起源は紀元前にまで遡るとも言われます。
世界の神話や伝説には泥や石、金属で作られたゴーレムという人造人間が登場したり、ホメーロスによって作られた叙事詩「イーリアス」では、黄金製人間パンドラを作り出したという話があったりと、はるか昔から人型をした人間でない何かを作り出したという話は登場していました。
このようにロボットの起源は人型をした人間でない何かで、ここからロボットの歴史は始まりますが、このころはまだロボットという言葉はありませんでした。
時代が進み、19世紀になるとフランスのパリを中心にオートマタという機械で動く自動人形が作られました。
オートマタは楽器を奏でたり、文字や絵をかいたりと、人間と同じような動きをしたそうです。
日本のロボット からくり人形の歴史
日本のロボットにあたるからくり人形も、江戸時代19世紀ごろに盛んになりました。
このからくり人形も、日本のロボットの歴史における一つの起源だともいえます。
江戸時代のからくり人形の指南書には茶運び人形を始め、9種類の設計図と制作の手順が載っているそうです。
からくり人形が盛んになったのは江戸時代のイメージが強いのですが、からくり人形時代は平安時代末期の「今昔物語」にも記述を見ることができるとのことで、その歴史も古いものです。
また、日本には古くから傀儡師という操り人形師がおり、傀儡の技術に16世紀の西洋の時計技術から生まれた和時計の技術が組み込まれからくり人形として江戸時代に盛んになったとも考えられいます。
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