○PMモータとは
PMモータの「PM」は、永久磁石(Permanent Magnet)の略です。PMモータの回転子は永久磁石を有しています。誘導モータと異なり二次電流が流れないため、内部損失(熱)が発生せず、その分高効率となっています。また、永久磁石による回転子は小型化しやすく、誘導モータよりも小型・軽量です。
PMモータの効率は、三相誘導モータのIE効率クラスでは、スーパープレミアム効率のIE4です。PMモータの効率は、トップランナー規制のIE3よりも高効率となっています。
○PMモータの種類
PMモータには、永久磁石を回転子の表面に形成するSPMタイプと、永久磁石を回転子の内側に埋め込むIPMタイプとがあり、IPMタイプが多いです。
PMモータは、交流電源で動作する同期モータの一種であり、1台ごとのインバータ制御が必要です。
○PMモータの現状
2013年に製造された交流電動機の全容量621億kWのうち、ハイブリッドなど自動車用の容量が411億kWと66%を占めています(経済産業省生産動態統計年報より。比率は当社算出)。
自動車以外のPMモータは、容量43億kW(7%)です。金額では交流モータ(単相及び三相)の30%、数量で27%と大きく成長しています(同)。2012年には、生産の台数ベースで、自動車用以外のPMモータは、三相交流電動機の生産台数を追い抜いています。
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