一般的な産業用ロボットは、人による操作制御のもと、マニピュレータという機構部分を駆動させ、動作します。産業用ロボットの中でも、パラレルリンクロボットは、マニピュレータに「パラレルリンク」という仕組みを採用しているのが特長です。
パラレルリンクは、ロボットの関節にあたるリンク(軸)が並列につながっており、リンクが連携して稼働することで、高速かつ精密な動作が可能となっています。パラレルリンクロボットは、これまで目視検査では難しかった、生産ライン上を高速で流れる製品の小さな差異を検出する作業のほか、小型製品の箱詰めなどの作業にも対応できます。
パラレルリンクロボットの出力システムはモータとベアリングのシンプルな構造で、運用中のメンテナンスや修理も比較的容易です。
他方、人間の負担となる重量物の搬送や組み立て、溶接といった作業の自動化には、多関節ロボット(スカラロボット/垂直多関節ロボット)が適しています。
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