3Dプリンターで造形する際には、使用量を極力少なくしつつ、支えとして十分な機能を持つようにサポート材を設置しなければなりません。サポート材を最適に使うためには、いくつかのポイントがあるのでご紹介します。
●向きを変える
最も単純かつ効果的な方法が、製品を造形する向きを変えることです。例えば、オーバーハングの例で紹介したT形状はそのまま造形するとサポート材が必須ですが、180度回転させて造形すればサポート材が不要になります。3Dプリンターの機種によっては、サポート材が最小になるように向きを自動で変える機能が付いているものもあります。
●サポート材の密度を小さくする
サポート材の密度を小さくすれば、その分の材料費を削減できます。また、サポート材の除去がしやすくなるので、見栄えもよくなるでしょう。ただし、あまりにも密度を小さくすると支えとして十分に機能しなくなる恐れがあるので、注意が必要です。
●分割して作る
製品を複数に分割して作ってから接合する方法も有効です。例えば、ブリッジ形状の製品を中央で分割すれば、サポート材を使わずに造形できます。後で接合する手間はありますが、製品に強度が求められない場合には効果的な手法です。
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