(1)介護支援型の介護ロボット
介護支援型は移乗や入浴、排泄など、介護者の身体に負担のかかる業務を支援するためのロボットです。足腰に負担のかかる動作や無理な姿勢による作業などの身体的負担だけでなく、介護者の心理的負担の軽減にも役立ちます。介護される側も、ロボット機器であれば気遣いや遠慮することなく身体を委ねることができるため、介助してもらうことに対する申し訳なさや不安、緊張を感じることも少なくなるでしょう。
自立支援型は歩行や食事など日常生活における動作をサポートし、要介護者が自立した生活を送ることができるように支援するロボットです。例えば、膝に装着するタイプを用いると、これまで膝の痛みによって歩くことが億劫になっていた方でも、歩行時の膝への負担を軽減できて歩きやすくなります。介護ロボットの支援があれば、これまで自力では難しいと感じていたこともできるようになり自立した生活を目指すことができます。できることが増えれば高齢者の自信にもつながり、心理的な負担も軽減できるでしょう。
(3)コミュニケーション型・セキュリティ型の介護ロボット
コミュニケーション型、セキュリティ型は人とコミュニケーションがとれる機能が搭載されているロボットや、センサーを活用して見守りができるロボットなどもあります。
コミュニケーション型は、ただ会話ができるだけでなく、歌やダンスなどのレクリエーション機能が備わっていたり、要介護者の動きを検知して声掛けを行ったりと、種類によっていろいろな機能が搭載されています。
セキュリティ型は、見守りを行い要介護者の様子に異変があれば、検知して介護者にお知らせしてくれる機能などが備わっており、高齢者の転倒予防や認知症の方の徘徊予防に役立ちます。
----------------------------------------------------------